フレンズプロビデントを契約している方は高利回りを期待していると思いますが、年利10%とか、中には20%とも言われている方もいるかと思います。しかし、そのような利回りを期待するのは実はそう簡単ではありません。
その背景にはIFAの実績と手数料が関係していますが、このような事情を知らずにフレンズプロビデントの商品を契約している方も多いです。
商品の仕組みを知らずに投資をやってる場合、それは考え方によっては単なるギャンブルになってしまいます。
1. フレンズプロビデントの手数料
初期口座手数料 | 6%/ 年 |
プラン料 | 6ドル / 月 |
カード手数料 | 支払い額(積立額)の1% / 月 |
運用委託管理費 | 1% / 年 |
まず、フレンズプロビデントが手数料を取っているということに驚きがある方もいるかもしれませんが、フレンズはお客さんから手数料を取ることで収益を得ています。これは詐欺でもなんでもなく、日本の保険会社も手数料で収益を上げています。
その手数料について、契約時に話がなかった方は、これらの手数料が発生することに対して詐欺だと感じてしまうかもしれません。
中でも「初期口座手数料」は高い料率が設定されています。初期口座期間は手数料が高いのでその他の手数料を合わせると運用利回りが10%出ていたとしても、やっとトントンになるくらいでしょう。
2. フレンズプロビデントの利回り
手数料が気にならないくらいの利回りがあれば安心ですが、その利回りがどのくらい出るかどうかは、IFAの実績に依存しています。優秀なIFAであれば場合によっては15%~20%を出すことも可能なこともあります。しかし、運用がうまくないIFAの場合はマイナスの成績になってしまうところもあります。
また、20%の利回りを出した実績があるという説明があったかもしれませんが、もしかしたらそれは1年だけ出しただけであって、平均的に見れば数%しか出していないIFAと契約している場合もあります。
しっかりとしたIFAが、25年という長期間平均して10%の利回りを出すことができたら、確かに資産が億を超えることもあるかもしれません。また、平均10%も利回りを出していたとしても資産が倍になるまでに7年かかります。
しかし、25年の間に何が起きるは誰にもわかりませんし、リーマンショックのような大暴落が再び起きることも無いとは言い切れません。そんな中で平均して10%を出すのは至難の技です。そのようなスーパートレーダーは中々いないのです。
IFAによっては数年間マイナス30%というところもあるようです。その場合はIFAを変更するなり、運用方法の見直しをしていきましょう。
2-1. フレンズプロビデントの現実的な利回り
では現実的にどのくらいの利回りが見込めるかというと、まず、世界平均株価は7%と言われていますので、その7%から諸々手数料を差し引くと良くて5%程度の利回りになるでしょう。当初の話では10%とか15%とか言われていたとしたら5%は少ない数字かもしれませんが、5%でも高い利回りです。
影には高いリスクがあることもしっかりと認識しておきましょう。
3. このまま積立を継続すべきか、不安になったら
このまま継続してフレンズプロビデントの積立をやっていくか不安になっているかもしれませんが、継続しないにしても様々な手続きがあります。
3-1. 初期口座期間に解約したい
まず、初期口座期間で不安になっている方や積立が難しくなっている方は、これ以上の損失を大きくしないためにも一刻も早く解約しましょう。初期口座期間で継続が難しくなっている時点で、契約した段階で身の丈に合っていない契約をしてしまっている可能性が非常に高いです。
初期口座期間の解約手数料は100%ですので、今まで積立た資産は戻ってきませんが、即刻解約が最善策です。
3-2. 満期まで積立を継続できそうになかったら
満期まで継続できそうになく、今の生活をギリギリに切り詰めて積立を行っているとしたら、無理のある積立になっている可能性が高いです。
積立額を無理なく継続できる金額まで減額して、継続していきましょう。また、積立を停止することも視野に入れて良いですが、無計画な積立停止は止めましょう。あくまで積立をやっていくことを前提にして、積立再開時期を決めてから停止の手続きを進めていきましょう。
また、積立の再開時期のめどが立たない場合、その後に再開する可能性は非常に低いです。そもそも自分に合っていない商品に契約をしてしまっていることを認めて、ペナルティ覚悟で解約も視野に入れましょう。
3-2-1. 最低額でも積立が継続できない
最低額でも積立が継続できないのであれば、それは解約をせざるをえません。ペナルティが発生してしまっても仕方ないので早めに解約の手続きを進めていきましょう。
3-3. 満期まで積立ができそうだけど、今のままで良いか不安
経済的に特に問題もなく満期まで積立を継続できるけど、今のままで良いか不安という方は、とりあえずオフショア投資の仕組みをしっかりと理解して不安材料を少なくしていきましょう。
そして、諸々の手数料をできるだけ減らして、運用成績が良い優秀なIFAに変更していきましょう。
手数料は知らないうちに必要以上のものを取られていることもあります。フレンズプロビデントの商品と直結している手数料を減らすことはできませんが、IFAの手数料や代理店の手数料は本来は必要ではないものもあります。自分はどのような契約をしているのか、確認してみましょう。
4. 貯蓄口座に積み立てるほど手数料は薄くなる
長期積立型投資の特徴としては、貯蓄口座に積み立てるほど手数料は薄くなりどんどん有利な運用ができるようになります。初期口座に積み立てたものは人質のようなものと考えて、最初の2年間に積立をしたもに対しての利回りは期待しないようにしましょう。
この初期口座と貯蓄口座の仕組みをしっかりと理解していれば、積立停止や減額は不利になってしまうということがわかると思います。初期口座期間が終了したと同時に停止をしてしまった場合、手数料はいつまでも6%の高いままです。
満期まで継続し続けた場合、初期口座の手数料は相対的に見て低い数字になっていきます。このような仕組みをみても、長期的に満期まで積立を継続するのが前提であることがわかるのではないでしょうか。